月刊陸上トレーニング講座8−9月号

基本動作の動画はこちらから

[3.突っ込み動作]

 今回のメインは「突っ込み動作」。助走→突っ込み→踏み切りと、助走と踏み切りをつなぐ重要な動きで、基本動作を徹底的に体に覚えさせる必要があります。この動作が適当だと跳べません。いかにスムーズにポールを突っ込み、助走のスピードとパワーを踏み切りにつなげるかが重要です。今回は写真をたくさん使って、Pointを紹介します。Voiceは、「練習」です。TOP選手が普段、どのような意識で、どのような練習をしているか紹介します。

1.助走→突っ込み:自然にポールを下ろしてくる

練習:助走練習で踏み切り8〜6歩前くらいにマークを置き、最初は意識してポールを下ろしてくる(できるだけポールの重さを利用して下ろす)ようにする。早く下ろしすぎると、ポールを水平に保つ時間が長くなり、体が後傾し、突っ込み動作がスムーズにできません。

[助走から突っ込み動作につなげる]
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 助走から突っ込み動作につなげるには、いかにリラックスしてポールを保持し、ポール走ができているかで決まります。1踏み切り8〜6歩前くらいから自然に下ろしてきます。そして3歩前よりポールを“前に高く”の意識で、2右手は右腰(やや高い保持位置)、3両手を使い、4耳の横を通過、5額の上、6体の正面、7前から見るとハの字、8、9ハの字から一気にバンザイをする意識で伸び上がり、ポールを立てていく意識でおこないます。

2.突っ込み:ポールを前に高く突っ込み、バンザイの意識で伸び上がる

練習:折れたポール(1mくらい)などを使い、鏡を見ながら、正面、横からなど確認しながら、突っ込み動作の確実な軌道を意識できるようにする。ポールワーク(2、4、6歩)を徹底的におこない、体に覚えさせる。spotのホームページ・jumpのコーナーに基本動作の動画を載せていますのでご覧下さい。

[突っ込み動作]
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11のように、正面にポールを突っ込む。10や12のように左右にずれると振り上げたときに、体もその方向に流れてしまいます。場合によっては、マットから落下することもありますので、正面に真っ直ぐ突っ込みます。左右にずれた場合、助走・踏み切りの力がポールにスムーズにつながりません。
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正面に突っ込めない原因はいくつかありますが、矢印のようにポールを外側に回して突っ込んでいることが考えられます。ポールと体をはなさないよう、素直に真っ直ぐ突っ込む意識でおこないます
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このように踏み切り足が入り、突っ込みがつぶれてしまう原因も上のようにポールと体がはなれたり、突っ込み動作が遅く、手が前に出てこないなどの理由が考えられます。

3.突っ込み→踏み切り:ポールの先端がボックスの壁に着くと同時に高く踏み切る

練習:これも2、4、6歩のポールワークで意識する。踏み切ろう踏み切ろうと意識しすぎると力んでしまい、逆にスムーズに踏み切れないので、リラックスして。次回のトレーニング講座「踏み切り」で説明します。

[突っ込み動作から踏み切り動作へ]写真は踏み切り1歩前です
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助走から突っ込みがスムーズに移行し、6、7、15の位置から、
16 8、9、16、17まで一気に伸び上がっていき、ポールをずっと立てていく(バンザイ)意識を持つこと。
17 曲げようという意識が強いと、左手が前に突っ張ってしまい、ポールは曲がるが、高い踏み切りができず、反発を上の角度でもらえない。タイミングは、先端がBoxの壁に着くと同時に爆発的に踏み切る感じ。
 
Voice練習
テーマにそって小林史明選手、安田覚選手、近藤高代選手、澤野大地選手、そして私の5人の声を!
1.練習で重要(大切にしている)なポイントは?
小林: (突っ込みから踏み切り動作にかけて)踏切足から右手&左手が一本になってポールに力を加える。流しで走フォームをチェックすること。
安田: 助走(スタートから踏み切りまでを常に意識してやっている)。
近藤: 突っ込みは、遅れないこと。高い位置に出す事。踏み切りは、最後の1歩が間延びしない事。
澤野: 跳躍に関しては、まず助走。それから全体の流れ。そして突っ込みのインパクト。全体としては走りを重視。ただ走るのではなく跳躍につながるうまく重心(軸)に乗っていく走りを意識する。
鈴木: ダラダラ練習は意味がなく、短期集中で。どこにポイントをおいているか意識して練習する。
2.初心者はどんな練習をしたらいい?
小林: 基本ドリルの反復練習。やっぱり基礎ができていないと話にならない。走力・筋力面も含めて。移動Boxや助走練習は大事。
安田: 基本動作の反復練習。それをおろそかにすると、ある程度の記録から頭打ちになるので、基本が重要。
近藤: 基本は2.4.6.歩と短い助走で確実な動きを身につけることだと思います。
澤野: たくさん跳び慣れる。そしてポールに操られるのではなく、ポールを操るようにする。
鈴木: たくさんの跳躍を見て、イメージを作っての基本ドリル。
3.一番効果のある練習は?
小林: たくさん走る!
安田: 走ること棒高選手ならポールを持って走らなきゃダメッ!
近藤: 短助走での跳躍(入りまで)から徐々に助走を伸ばしていく実践練習。巧く出来ない時は一つ前に戻る事が大事です。
澤野: イメージトレーニング。まずはいい跳躍、自分の理想とする跳躍を生で見たり、ビデオや連続写真で見るのはとても大切だと思う。そこで自分の跳んでいる姿をちゃんとイメージし描けるようにする。僕も試合前や跳躍練習前は必ずやっている。
鈴木: 常に理想のイメージをもっての基本練習。
4.Weightトレーニングは必要か?
小林: 年齢にもよると思うけど、若いときはWeightトレーニングの基本的なフォームだけでいいんじゃない。正しいフォームでやるだけで結構疲れるし、体の軸作りには適していると思うよ。本格的に始めるのは大学生くらい。
安田: 高校生から週1くらいで必要。中学生は補強など自分の体をコントロールできるくらいで十分。
近藤: 必要だと思います。私は、体幹強化と下半身強化のためにしています。でも、月3〜4回程度。試合期になるともっと減ります・・・。
澤野: 必要ではあるが、筋肉が付きすぎるのもよくないので中学からやる必要はない。
鈴木: 必要だが、筋力が使えなかったら、ただの重りになるので注意。私は、ケガの予防という位置づけでおこなっていた。
5.暑い夏の練習は?
小林: サンオイルを体に塗りたくって練習(笑)。試合前でなければ走る距離を伸ばしてもう一度有酸素系を取り入れる。が、その中にもスピード練習は欠かさない。
安田: 鍛錬期なので、冬季練習を取り入れながら、スピードを上げての練習をやる。
近藤: 時期にもよりますが、たくさん走って、たくさん跳んで、たくさん補強します。気がつけば、日焼けで真っ黒こげ状態です。
澤野: たくさん走って、たくさん跳ぶ。冬みたいにすげー距離とか本数はこなせないけど、その分設定タイムなどあげて質をあげる。
鈴木: 技術系の練習は涼しい時間帯に集中して、その他は普段よりも走る練習、補強系を多くして秋のシーズンに備える。
シーズン中の一週間の練習メニュー例]
 曜日
・S:スタートダッシュ
・基:基本(ポールワークなど)
・補:補強
・走:走り
・加:加速走
・Rest:体を休めましょう
・ジ:ジャンプ系練習

これはひとつの例として参考にしてください。試合前の練習メニュー同様、いろいろ試して自分にあったメニューを考え出してください。

小林
走・S
Weight
基・跳
Rest
助走
跳躍
Rest
安田
Weight
走・S
Rest
助走
跳躍
Rest
近藤
Rest
W・走
走・跳
Rest
走・補
跳躍
跳躍
澤野
Rest
加・助
走・補
ジ・W
Rest
S・助
跳・W
鈴木
Weight
Rest
走・基
助走
Rest
助走
跳躍